最低賃金 月給は時間額換算し確認を 東京労働局
東京労働局(増田嗣郎局長)は、今年10月3日に地域別最低賃金が63円引き上げられ1226円となるのを前に、事業場内最賃の見直しを促している。同労働局賃金課は、「最賃は年々高まってきている。『月給20万円を超えているから大丈夫』などと思わず、丁寧に確認してほしい」と話している。
コメント:最低賃金の確認の方法は、時給の方であれば時給と最低賃金を比べればわかるので、割と簡単なのですが、月給の方の確認となると、少し煩雑になってしまいます。
月給の方の時給の確認方法は、「月給÷月平均所定労働時間=時給」となり、ざっくりいえば、月の給与額から、その月に働く時間を割れば時給が出るという考え方になります。
また、「(月平均)所定労働時間」の求め方は、365日から、その年の年間休日を引いて、割る12カ月した日数に一日の勤務時間を掛けた数字になります。例えば、土日祝に夏季・冬季休暇が休みである会社で、1日が8時間勤務の場合、年間の休日はおよそ125日になります。125日の休日を元に計算してみると、365日-125日÷12カ月×8時間=160時間が(月平均)所定労働時間となります。年間休日については、各社で決まっている日があると思いますし、最低賃金の計算では計算から除く手当もあり、厳密には確認すべき点が他にもあるのですが、取り急ぎ、最低賃金が気になる月給の方は、上記の考え方で、時給を確認してみてもいいのではないでしょうか。
【出典】
記事タイトル:最低賃金 月給は時間額換算し確認を 東京労働局
機関名:労働新聞社
掲載年月日:令和7年9月26日
Webサイト名:労働新聞社HP
URL:最低賃金 月給は時間額換算し確認を 東京労働局|労働新聞 ニュース|労働新聞社
参照年月日:2025年10月2日