年内めどに事例集 「ジョブ型雇用」導入へ 新しい資本主義実現会議

政府はこのほど開いた新しい資本主義実現会議で、職務給の導入や、リスキリングによる能力向上支援、成長分野への労働移動円滑化を柱とした労働市場改革の論点案を示した。今年6月までにまとめる労働市場改革の指針において、日本企業におけるジョブ型雇用(職務給)の目的、ジョブの括り方、人材の配置・育成・評価方法、社内公募制度などについて整理し、多様なモデルを提示するとした。

コメント:ジョブ型雇用とは、簡単に言えば、業務内容がきっちり契約で決まっている働き方とのことです。仕事と責任が個人単位で明確なので、個人重視の働き方とも言えます。ジョブ型雇用の反対に、日本型の雇用がありますが、これは企業でよくある「総合職」という職種がわかりやすいと思います。営業も、経理も総務も人事もなんでもする、みたいな働き方です。あくまで従業員は会社という共同体の一つと考えるので、チーム重視の働き方とも言えると思います。政府はこれから多様なジョブ型雇用のモデルを提示するとしています。おそらくこのような背景の原因の一つに、日本の人口減少、労働力の減少により、これからは今より大量の外国人労働者の労働力に、日本が頼らなければならないと考えられていることが原因の一つだからだと思います。その時に今までの日本型の雇用の考え方ではどうしても歪が出るのだと思います。個人重視の働き方、チーム重視の働き方、それぞれいい点と悪い点があると思いますので、ジョブ型雇用のいいところを柔軟に今の日本型雇用に融合させて行ければ、調和の取れた働き方が実現しそうですね。

出典:労働新聞社https://www.rodo.co.jp/news/149182/